2009年2月1日日曜日

抗てんかん薬の後発医薬品への切り替えに関する提言

日本小児神経学会と日本てんかん学会が2008年3月25日に

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てんかん患者の抗てんかん薬治療においては、
先発医薬品と後発医薬品、あるいは後発医薬品同士の切り替えに際して、
医師および患者の同意が不可欠であるとともに、
充分な情報提供が求められる。
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という提言を行っています。

http://child-neuro-jp.org/visitor/iken2/Generic08.html

その根拠は上記サイトより転載

  1. 先発医薬品と後発医薬品の治療的同等性を検証した質の高いエビデンスはない。
  2. しかし、一部の患者で、先発医薬品と後発医薬品の切り替えに際し、発作の悪化、副作用の出現が報告されている。
  3. したがって、発作が抑制されている患者で、服用中の医薬品を切り替えるのは推奨されない。発作の再発は、大きな社会的・身体的・心理的影響を残し、医療経済的にも負担を増す。
  4. 治療の開始時、あるいは発作の抑制されていない患者では、供給の安定性、安全性を確認したうえで、患者の同意のもとに医師が後発医薬品を使用するのは差し支えない。
  5. 先発医薬品と後発医薬品、あるいは後発医薬品同士の切り替えに際しては、リスクの認識、不安の解除、治療へのadherenceを保つために、患者/介護者への充分な情報提供が求められる。
  6. 先発医薬品と後発医薬品、あるいは後発医薬品同士の切り替えに際しては、医師および患者の同意が不可欠である。
  7. 後発医薬品の有害事象報告および情報提供システムの構築が望まれる。

「後発医薬品」で気付いた問題点等の収集は
日本病院薬剤師会が行っています。
http://www.jshp.or.jp/cont/kouhatu.html

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